Webデザイナー

企業・制作会社が求めるWebデザイナーとは3つの力を併せ持った人

企業・制作会社が求めるWebデザイナーとは3つの力を併せ持った人

今、企業やWeb制作会社が、Webデザイナー雇用の際に求めている力は次の3つの能力を併せ持った人です。(企業の場合はインハウスWebデザイナー)

  1. 情報整理力
  2. コミュニケーション能力
  3. 可視化力

数ある情報を整理して、コミュニケーションを通してアイデアを出す事ができ、スピーディーにデザインを起こせる人」を企業・Web制作会社は求めているからです。

それでは、企業や制作会社が求める3つの能力について詳しく解説して行きますので是非参考にして下さい。

これからWebデザイナーを目指す方は、この3つの力を特に意識して日々の勉強を進めていただく事で、就職・転職が有利になる事は間違いありません。

1.Webデザイナーは情報整理力が必須

Webデザイナーの仕事はあらゆる情報を整理する事

Webデザイナーに限らず、世の中のデザイナーという名のつく職業は情報整理力がとても大事である」これまで私が13年間、クリエイティブ業界に携わって来て行き着いた答えです。

ここからWebデザイナーに必須の「情報整理力」について解説していきます。

1-1.まずはじめにクライアントの情報を整理する

デザインをする前には、クライアントの要望を聞く為にヒアリングを行う必要があります。クライアントの要望は必ずしも完璧にまとまっている訳ではなく、ぼんやりしていて、まとまっていない事がほとんどです。

その為、デザイナーはヒアリングの時点で、クライアントの要望をしっかりと聞き出し、情報として整理する必要があるのです。ヒアリング情報を1枚の紙に整理して、クライアントが求めている事をまとめてみましょう。1枚の紙に整理する事で全体が見えるようになります。

1-2.情報を整理出来ないデザイナーは、仕事がとにかく遅い

情報整理が出来ないデザイナーは仕事が遅い。」これも今までの経験から行き着いた答えです。私自身も情報整理力が身についていなかった当時は、本当に仕事が遅くて人に迷惑をかけてしまった経験もありました。

何であの時、こうしなかったんだろうと後悔する事もありましたが、今では情報整理力を身につけてからは、スムーズに仕事をこなす事が出来るようになりました。

整理できない人は情報に振り回され、頭の中がパンクし、仕事のスピードが遅くなります。

1-3.情報整理力を身につければ、仕事は10倍早くなる

情報を整理するにはいろいろな方法がありますが、その中でも私がいつも整理する時に使っているツールがXmindというマインドマップツールです。

これは中心に問題提起を行い、枝でカテゴリを作り、葉に要点などを入れて全部の情報を1つのマップとしてまとめる事が出来るものです。このページではXmindの使い方は割愛させていただきますが、情報整理にはぜひ、マインドマップツールを使う事をおすすめしています。

マインドマップ 使い方」と検索していただくと、たくさんの使い方解説サイトがヒットしますので是非参考にして見て下さい。

1-4.パソコンのデスクトップを最優先に整理する

あなたのデスクトップは綺麗ですか? ファイルやフォルダで乱雑になっていないでしょうか?

もしデスクトップが荒れている場合は、今すぐデスクトップの整理整頓を行って下さい。Webデザイナーにとってパソコンのデスクトップは作業場オフィスそのものであり、作業場が乱雑でモノで溢れかえっていては良いものは生み出せるはずがないからです。

デスクトップの整理法については過去の記事「仕事が10倍速くなる!三階層デスクトップ整理術」を参考にして片付けを行って見て下さい。

どんなパソコンでも、デスクトップを1つのフォルダに綺麗に整理整頓することが出来るようになり、自分自身の気持ちの変化にびっくりされると思います。頭の中がスッキリして、仕事が10倍早くなる事を実感されるでしょう。

2.Webデザイナーこそコミュニケーション力が必要

Webディレクター

Webデザイナーに求められる重要な能力に「コミュニケーション能力」があります。

Webデザイナーとして会社に勤めてもらうとわかると思いますが、会社の会議室などはミーティングの度に、文字ベースの資料やラフ画などで溢れかえっている事がほとんどです。

この溢れかえった資料を基にして、制作に関わるスタッフとコミュニケーションを取りながらデザインの着地点を決めて行く。これもWebデザイナーの重要な役割です。

溢れかえった資料は難解なパズルのようなものです。社内会議で黙り込んでいてはパズルは一向に完成しません。このパズルはコミュニケーションを通す事でしか完成させる事が出来ないのです。

2-1.コミュニケーションが苦手だからWeb業界を目指そうは間違い

時々、自分はコミュニケーションが苦手だからWeb業界に行きたいんですという方にお会いしますが、それは大きな間違いです。前述させていただいた通り、Webデザイナーはコミュニケーションが出来ないと到底務まらない仕事だからです。

黙々と仕事出来るから、人と話さなくていいからと思っている方はWeb業界は間違いなく向いていません。

2-2.ゴールとめざす成果を決めればおのずとグラフィックデザインは決まる

クライアントからヒアリングを行って要望を聞き出し、社内会議で制作スタッフと方向性を決めて、ゴールを決める。デザインに入るまでは、ほぼ社内スタッフとミーティングを重ねてWebサイトの設計図を作って行きます。

webサイトの方向性を決めて、サイトの役割や目指すべき成果を決める事が出来ればグラフィックデザインはおのずと決まるものです。この時点でグラフィックデザインに迷いが生まれるようならば、それは、コミュニケーションが足りていないという事です。もう一度社内会議やクライアントとの打ち合わせを行う必要があります。

ここでもやはり鍵を握っているのはコミュニケーション能力なのです。

3.アイデアをすぐに形にする「可視化力」身につける

企業・制作会社が求めるWebデザイナーとは3つの力を併せ持った人

デザイナーを目指すなら、アイデアをスピーディーに形にする事が一番大切です。

  • こんなサイトを作りたいと思ったら、そのサイトをすぐに企画して作ってみる。
  • こんなデザインを作ってみたいと思ったらすぐにデザインしてみる。

いつまでもサイト準備中では、Webデザイン業界では全く話になりません。最初は下手でいいんです。下手でもいいから企画してデザインする。はじめはこれを、とにかく繰り返して見て下さい。

アイデアをすぐに形にする力を私は「可視化力」と呼んでいます。

3-1.Webデザイナーを目指すなら、何がなんでもアイデアを形(サイト)にしよう

Webデザイナーを目指すなら、アイデアを出して、企画をして、それをデザインしWebサイトをコーディングしましょう。そのWebサイトは何でもOKです。

あなたが企画してデザインしたオリジナルなWebサイトが評価されるのです。Webデザイナーを目指すなら何よりも先に、ポートフォリオとなるWebサイトを完成させましょう。

3-2.あなたの気持ちはすべてデザインに反映される

Web、グラフィック、紙媒体、プロダクト、インテリア、ファッションなど、様々なデザインが世の中にはありますが、すべてのデザインには作り手の気持ちが大きく反映されています。

作り手がこだわって気持ちを込めて作ったものには、買い手にその気持ちがダイレクトに伝わります。その結果、そのデザインはヒットし多くの人の手に渡る可能性が高くなります。

作り手が適当な気持ちで作ったデザインは、買い手にもその気持ちがそのまま伝わりこの製品は駄作だと思われ、全く売れる事はありません。

Webは手にとってもらえない商品である以上、他のどの製品よりも手を抜くことなく、気持ちを込めて作る必要があります。ワンクリックで離脱出来る商品だからです。適当なものを作れば見てすらもらえないのです。

Webデザイナーを目指すのなら、気持ちを込めてポートフォリオサイトを作成しましょう。ポートフォリオサイトは決して宿題ではなく、「自分自身がお客さんの立派なWeb制作プロジェクト」です。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?

これからWebデザイナーを目指すなら以下の3つの力を必ず意識して勉強を進めましょう。

  1. 情報整理力
  2. コミュニケーション能力
  3. 可視化力

ポートフォリオサイトを作る時には、「自分自身がお客さん」という視点を必ず持って、コピーライティングから企画、デザイン、コーディングまでを気持ちを込めて作るようにして下さい。

この3つの力を忘れず、気持ちを込めてデザインする事が出来れば、必ず多くの人に見てもらえるWebサイトを作る事が出来るようになります。

情報整理力、コミュニケーション能力、可視化力、3つの力を併せ持った人を今、Web制作会社や企業は求めています。

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