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未経験からWebデザイナーを目指す人の為のポートフォリオ制作のポイント

未経験からWebデザイナーを目指す人の為のポートフォリオ制作

Webデザイナーに転職を目指して日々独学で勉強しているけ、どのようなスキルが必要で、面接の際にはどのようなポートフォリオを提出すれば良いのかわからない。

このように悩まれている方はとても多いのではないでしょうか?

今回は、未経験からWebデザイナーを目指す人に向けて、就活で必要とされるスキルと、面接の際に高確率で採用されるポートフォリオサイトの作り方をご紹介します。

就職活動の際にぜひ参考にしてみて下さい。このページを参考にポートフォリオサイトを作成していただければ高確率で採用を勝ち取れることは間違いありません。

どのジャンルのWebデザイナーを目指すかによって求められるスキルは異なる

どのジャンルのWebデザイナーを目指すかによって求められるスキルは異なります

まず、Webデザイナー正社員雇用では大きく分けて3つのジャンルに分ける事が出来ます。3つに分けると以下の通りです。

  1. Webデザイン会社勤務のWebデザイナー
  2. ネットショップ会社勤務のWebデザイナー
  3. 企業などのインハウスWebデザイナー(社内デザイナー)

この3つになります。この3つのWebデザイナーはそれぞれ業務も異なれば、求められるスキルも異なります。

ここからは、それぞれのジャンルのWebデザイナーが求められるスキルを一つ一つわかりやすくご紹介します。

Web制作会社のWebデザイナーが求められるスキル

Webデザイン制作会社のWebデザイナー志望で求められるスキル

Webデザイン制作会社のWebデザイナーは、業界の中で最も高度なスキルが必要です。それはなぜか、クライアントから依頼を受けてWebサイトを新規で立ち上げる事がメイン業務となるからです。

クライアントの要望に沿って、Webデザインはもちろん、インタラクティブなWebサイトの制作スキルも必要になります。新卒の方は年齢が若い分、就職活動では有利に働きますが、中途・未経験の場合は以下のスキルを必ず身につける必要がある事を覚えておいて下さい。

  1. Photoshopを使ったWebデザイン力・バナー作成スキル
  2. illustratorを使ったアイコン作成力、ロゴ作成、イラスト作成能力
  3. HTML5+CSS3を使ってコーディング出来る(Dreamweaverが使えるとなお良し)
  4. jQuery・JavaScriptを使ってスライダー作成、webサイトに動きをつける事が出来る
  5. WordPressをオリジナルデザインでカスタマイズ出来る
  6. FTPソフトを使いこなせる
  7. サーバーにファイルをアップロードする為の知識

Webデザイン会社への就職は覚える事はとても多いですが、一つずつ習得していけば必ず達成出来ます。就職後も、Webサイト制作のすべての流れを学べるので、現場でしか学ぶ事の出来ない実践的なスキルが身にくでしょう。

その為、未経験から入社までのハードルはかなり高いですが一生涯使えるWebのスキルを仕事を通して一通り身につける事が出来るのでとても人気の職種です。

Webデザイン会社で3年ほど実務経験を積んでフリーランスWebデザイナーになる人はとても多いです。

ネットショップ運営会社でのWebデザイナーに求められるスキル

ネットショップ運営会社でのWebデザイナー志望の場合、求められるスキル

ネットショップ運営会社は多くのWebデザイナーを募集しています。世の中にあるネットショップの数に対してデザイナーの数が足りていないからです。

ネットショップのWebデザイナーは、ファッション、インテリア、雑貨、ベビー、家電など取り扱う商品は会社によって多種多様です。

Webデザイナーの業務は、デザイン会社のデザイナー業務と異なり商品画像の作成と商品ページ更新作業がメイン業務となります。ネットショップ運営で求められるスキルは以下の通りです。

  1. [必須] Photoshopを使ったデザインスキル(切り抜き・バナーデザイン・商品画像作成)
  2. [出来ると歓迎される] illustratorを使ったデザインスキル(イラスト作成・アイコン作成など)
  3. [出来ると歓迎される] HTML5+CSS3

ネットショップで勤務するWebデザイナーは新規でホームページを立ち上げる事はほぼありません。既存のネットショップの商品画像を作成したり、トップページ部分のバナーを更新するのが主な業務となります。画像加工、デザインがメイン業務ですので最低限Photoshopは自由自在に使いこなせるように練習をしましょう。

企業などのインハウスWebデザイナー志望の場合で求められるスキル

企業・中小企業などのインハウスデザイナー志望の場合で求められるスキル

最近では、企業が自社でWebデザイナーを雇用してWebサイトを運用するようになりました。自社Webデザイナーの事をインハウスWebデザイナーと言います。インハウスWebデザイナーの仕事は、既存のホームページの更新・企画または新規ページなどの作成です。

インハウスデザイナーに求められるスキルは以下の通りです。

  1. Photoshopを使用したデザインスキル(バナーデザイン・レイアウトデザインなど)
  2. illustratorを使用したアイコン・イラスト・ロゴデザインなど
  3. Dreamweaverを使用したHTML5+CSS3コーディング
  4. jQueryを使ってサイトにスライダーを設置。またはモーション効果を付け加える事が出来る。
  5. サーバーの基礎知識

インハウスWebデザイナーは、Webデザイン会社程、高度なスキルは求められませんが必要最低限のAdobeのデザインソフトPhotoshop/illiustrator/Dreamweaverは使いこなせるように日頃から練習しましょう。

ポートフォリオサイトは自分を紹介するのではなく、多くの作品を掲載しよう

ポートフォリオサイトは自分を紹介するのではなく、多くの作品を掲載しよう

Webデザイナーを目指す方がついついやってしまいがちな、ポートフォリオサイトは自己紹介ベースのサイトを作ってしまう事です。もちろん自己紹介をする事は決して悪くはないのですが、ポートフォリオサイトで自分の自己紹介をベースにコンテンツを作成してしまっては高確率で不採用になってしまうでしょう。

採用担当者はあなたのプロフィール・経歴を詳しく知りたいのではなく「あなたは何が出来る人なのか」が一番知りたいのです。必ず作品ベースのポートフォリオサイトを作成するようにして下さい。この事はとても重要です。

私は、Webデザイナーを養成する講師をしていますので多くの方のポートフォリオサイトを見る機会があります。やはり、自己紹介ベースのポートフォリオサイトを作ってしまう方が多く作品が少ないモノばかりです。

これでは良い結果は得る事は出来ませんので、私はこれからWebデザイナーを目指す方にいつもお伝えする言葉があります。

ポートフォリオサイトには、客観的に見て良い作品を最低でも50個出来れば100個デザインして載せて下さい。」とお伝えしています。未経験からWebデザイナーを目指す方は、自分はデザインが本当に好きで日々これだけ練習しています。という情熱を証拠として伝える必要があります。その証拠が最低100個だと私は思います。

ポートフォリオサイトには、自分のプロフィールは1%でOK。残りの99%は作品を載せたギャラリーとなるようにポートフォリオサイトを作成して下さい。未経験からデザイナーを目指すなら、まずは量稽古です。名刺、バナー、Web、印刷物、写真などなんでもOKです。

Webデザイナーを目指すならWixなどの無料テンプレートのポートフォリオサイトの利用はやめておこう

Webデザイナーを目指すならWixなどの無料テンプレートのポートフォリオサイトの利用はやめておこう

Webデザイナー志望の場合は基本的にテンプレートサイトでの提出はやめておきましょう。コーディングが出来ない人と評価されてかなり印象が悪くなってしまい不採用になります。

(商品画像制作がメイン業務となるネットショップへの就職では、デザイン画像が重要となるため、テンプレートデザインを使ってバナーギャラリーなどを作るのはOKです。ただし、最低でもデザイン作品を100個は作るようにしましょう。)

Webデザイン会社・インハウスWebデザイナーを目指すならポートフォリオサイトは、完全オリジナルコーディングのWebサイトを作成するようにして下さい。作品は、「客観的に見て良いデザインの作品100個です。」それは何かのデザインを参考にしたものでも良いです。トレースでも良いです。まずは良いデザインを作る練習を普段からたくさんしているという証明をあなたのポートフォリオサイトに反映して下さい。

ポートフォリオサイトだけではなく紙媒体での作品も提出しよう。

ポートフォリオサイトだけではなく紙媒体での作品も作成しよう

ポートフォリオサイトに加えて、紙媒体のデザインを提出するのも良いと思います。私の生徒さんで、面接の際に自分でデザインした雑誌を提出して採用を勝ち取った方がいらっしゃいます。ポートフォリオサイトもしっかりと作られていましたが、それに加えて紙媒体のオリジナルデザインの雑誌を面接時に提出したわけです。

Webデザイナーの面接で雑誌を提出する方はいませんので、採用担当者に好印象を与える事が出来たに違いありません。紙媒体のデザインを面接時に提出することで本当にデザインが好きなんだなという事を印象づける事が出来ます。Webデザインのルーツをたどると印刷のデザインです。プリントデザインは、ファイリングして提出出来るように準備をしてみましょう。

自分でデザインした名刺を面接時に採用担当者に渡すのもおすすめです。Webデザイナーの面接では、履歴書と職務経歴書を提出する人しかいません。ですので面接当日は、一人の社会人としてデザイナーとして、あなたがデザインした名刺を渡す事をおすすめします。名刺にポートフォリオサイトのURLを記載するのも良いですね。

どのようなポートフォリオサイトを作れば良いか?

どのようなポートフォリオサイトを作れば良いか?

それでは最後にまとめとして、これからWebデザイナーを目指す方がどのようなポートフォリオサイトを作れば良いのかお伝えします。

前述させていただいた通りポートフォリオサイトは、あなたのプロフィールをだらだらと書くコンテンツで埋め尽くしてはいけません。あなたのプロフィールは1%、残りの99%は「客観的に見て良いデザインの作品」をギャラリー風にサイトを構築してみて下さい。

ポートフォリオは、まずは量が大切。(もちろん丁寧に作る事が重要です)あなたがたくさんのデザインを練習した事が感じ取れるポートフォリオこそが好印象を与える事が出来ます。

私もデザイン会社を経営しておりますが、どのような人を採用したいかと聞かれた時は、次のポイントに該当する方とご一緒にお仕事をしたいと思っています。

  1. 挨拶が出来てコミュニケーションが取れる方。
  2. デザインが好きな人。
  3. 丁寧に気持ちを込めてデザイン出来る人。
  4. デザインを客観的に見る事が出来る人。

面接を担当する方はデザインのプロですので、ポートフォリオサイトを見ればあなたがどのような方なのか実は一瞬でわかってしまいます。あなたのポートフォリオサイトでは、上記の条件に当てはまるかもう一度客観的に見直してみて下さい。

ポートフォリオサイトの作成は、時間がかかりますがゴールを見据えて毎日コツコツと作品を作る事でWebデザイナーへの道が切り開けると思います。1日でも早くWebデザイナーになる為に、必要最低限のデザインソフトを覚えて高品質なポートフォリオサイトの作成に取り掛かりましょう。

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