
今回はWebデザイナー、Web制作に携わる人に必ず覚えていただきたいSEO対策をご紹介します。SEOとは検索エンジン最適化の事で、検索結果の上位にサイトを表示させる方法です。
これからWebデザイナーを目指す方は必ずSEOの知識も同時に身につけるようにしましょう。SEOに強いサイトというのは、テクニカル的にキレイなソースコードを書く必要があったり、あらゆるデバイスに対応したWebサイトを作成する必要があるからです。
今回は最新のSEO情報などを詳しく解説していますので、今後あなたがWebデザイナーとしてサイトを作成する際にご活用いただければ幸いです。
このページの目次
ひと昔前までは、検索エンジンを騙すようなチート的手法を使って、Webサイトを上位に表示させる事が良しとされていました。
その為、検索結果には内容の薄い低品質なWebサイトばかりが検索上位を埋め尽くし、検索窓にキーワードを打ち込んでも、ユーザーは求めている情報にたどり着けない時代が長く続いていました。
しかし、ここ数年でGoogleの検索エンジンのアップデートが頻繁に行われ、SEOテクニックだけに終始したWebサイトは全く評価されない仕様になっています。
最近は、どのようなサイトが検索エンジンに評価されるのでしょうか?
それは「ユーザーの求める情報と一致するもので、ユーザーの問題を120%解決してくれるもの」です。これからは、ユーザーの為に役立つコンテンツを作成した人だけが検索結果の上位を獲得する事が出来るようになるのです。ユーザーの求める良質なコンテンツを発信してSEO対策する事ををコンテンツSEOと言います。
今後はユーザーが困っている問題や悩んでいる事などを解決出来るサイトや本当に役に立つコンテンツを更新していく事こそが一番のSEO対策になるという事を覚えておきましょう。この事さえ守っていけば、今後Googleが検索エンジンのアルゴリズムをアップデートしても、その都度惑わされる必要がなくなります。
コンテンツSEOに加えて、コーディング、ユーザビリティに優れたデザインを掛け合わせる事でさらにSEOの効果が期待出来ます。
Googleは2016年5月に「モバイルフレンドリーアップデート」の強化を行いました。このアップデートによって、スマホサイトに対応していないWebサイトは今後検索結果の順位が落ちる事になります。
Google公式ブログでは以下のように発言しています。
どんな端末を使用していても、的確で関連性の高い検索結果が表示されるべきだ、と Google は考えています。スマートフォン、パソコン、タブレットのどれを使用していても、検索結果は的確で見やすいものであるべきです。そこで、Google では昨年より、サイトがモバイル フレンドリーかどうかをモバイル検索でのランキング要素の一つとして使用し始めました。この 5 月からは、当該ランキング要素の効果を高めるアルゴリズムのアップデートを段階的におこなっていきます。このアップデートにより、モバイルでも見やすいページが検索結果でさらに多く表示されるようになります。
Googleの発表通り、SEOに強いサイトの条件として今ではスマホサイトの作成は必須となっています。今後サイト作成を行う場合には、必ずスマートフォンサイト作成して下さい。出来ればGoogleが推奨しているレスポンシブWebデザインでのサイト作成を行いましょう。
SEOに強いサイトを構築する為には、Webページの各要素が的確にマークアップされている必要があります。的確なマークアップとは、Webページを構成する要素、見出し、段落、リスト、イメージなどのHTMLが文法通りにきれいに書かれている事です。
HTMLのキレイなサイトは、検索エンジンのクローラーと呼ばれる巡回プログラムがあなたのサイトの情報をスムーズに読み込む事が出来ます。
その結果、検索エンジンからも評価されやすく、SEOにも強いサイトとなります。
HTMLの文法はW3Cのホームページで簡単にチェックする事が出来ます。使い方は簡単です。検索窓にチェックしたいサイトのURLを入力して、チェックボタンを押すだけです。エラーなどが表示された場合は、エラーを除去するように修正しましょう。
Webサイト上の画像ファイルは、検索ロボットから見ると、何が書いてあるのか理解する事が出来ません。
その為、画像ファイルにalt属性と呼ばれる画像の内容を表すテキストを入れる事で、検索ロボットが画像の内容を読む事が出来、最適化する事が出来ます。
alt属性にキーワードなどを無理やり入れる事はスパム判定される事があります。alt属性は適切なキーワードを1つ入れて画像の内容がわかるようにすると良いでしょう。
HTMLにおいて見出しタグはh1〜h6まで用意されています。SEO対策を行う為には、見出しタグの中にターゲットとするキーワードを適切に入れておく必要があります。
例えば、当サイトの「海外の有名ブロガーに学ぶおしゃれなファッションブログの作り方」は「ファッションブログ 作り方」というキーワードをターゲットキーワードに設定しています。
その為、まずは大見出しとなるh1タグに「ファッションブログ 作り方」というキーワードを意図的に入れているのです。
そして小見出しとなるh2~h4までに、ファッションブログ作り方に関連するキーワードを入れています。小見出しにはファッションブログを作りたい人がどのような事を考えているのかを想定し、その人たちが検索しそうな関連キーワードを入れる事が大切です。
こちらの記事は2017年12月現在 ターゲットキーワードの「ファッションブログ 作り方」でGoogle検索1位を獲得する事が出来ています。見出しタグの使い方などこちらのページを参考にして下さい。「海外の有名ブロガーに学ぶおしゃれなファッションブログの作り方」
ページタイトルを最適化する為には、ターゲットキーワードを必ず入れて32文字以内で作成しましょう。なぜ32文字以内にするかというと、Googleの検索結果に表示出来る文字数が最大32文字である為です。
文字数のチェックなどは以下のサイトなどがオススメです。
ページタイトルはSEO対策においてとても重要な要素ですので、そのページの内容を読みたくなるような魅力的なタイトルを作成しましょう。
次にmeta description(メタディスクリプション)と呼ばれるページの説明を表示する事が出来るタグを最適化しましょう。この文章だけでページの内容がわかるように要約して記述しましょう。あまり長すぎると文章が切れてしまいますので100文字〜120文字が適切です。
この文章は検索結果に表示されますのでユーザーが思わずクリックしたくなるような文章にする事が大切です。
画像ファイルは、001.jpg、002.jpg、003.jpgなどではなく、その写真画像が何の画像なのかわかるようにファイル名をつける事で、Googleの画像検索で上位表示される可能性があります。
例えば以下の写真を「SEOの具体的な方法」というページのメイン画像で使用する場合
ファイル名を
how-to-search-engine-optimization.jpg
How to Search Engine Optimization(和訳:SEOの方法)とする事で、Googleの画像検索に表示される可能性が高まり、アクセスの流入を見込めます。
Webサイトではたくさんの画像を扱いますが、画像を使用する時は、このファイル名の変更を意識的に行って下さい。
一つ一つの画像が最適化されサイト全体の評価につながります。
htmlファイル名をつける時、WordPressなどで動的に生成されたURLを使用するのではなく、そのページの内容がわかるようにファイル名をつけるようにして下さい。
(非推奨) https://stackdesign.jp/?p=1716
↓
(推奨) https://stackdesign.jp/search-engine-optimization
Webサイトの現在位置を表してくれるぱんくずリストを設置しましょう。ぱんくずリストには、重要なキーワードなどが含まれる事が多いので効果的なSEO対策となります。
(例): ホーム > Webデザイナーについて >WebデザイナーWebクリエイターの就職先と雇用形態
ご紹介させていただいた手順1〜手順9までは、SEOに強いサイトを作る為のテクニカルの必須条件です。今後サイトを作る時には、必ず取り入れて下さい。
テクニカル面も大事ですが、それよりももっと大事な事はユーザーの求めるコンテンツを作成するという事です。ユーザーは、常にインターネットを問題解決ツールとして使っています。悩めるユーザーの問題を解決する事こそが、最大のSEO対策になるのです。
Google 公式ブログでは以下のように発言しています。
良質なサイトをより高く評価するために
検索ユーザーが素晴らしいサイトを見つけて情報を得る、その手助けのために Google は多くの検索アルゴリズム変更を行っています。私たちはまた、検索アルゴリズムだけの為でなく、ユーザーの為に優れたサイトを作っている方々の努力が、きちんと報われてほしいと考えています。
すべてはユーザーの為のコンテンツを作成しているサイトをGoogleは評価します。ユーザーの抱えている問題をしっかりと理解し、それらを解決して満足していただけるコンテンツの作成を常に心がけて下さい。
いかがでしたか?今回はSEOのテクニカル面と良質なコンテンツの作成の重要性についてご紹介させて頂きました。
テクニカル面だけを対策しておけば検索上位を獲得出来る時代はすでに終わりを告げています。今後は検索エンジンのアルゴリズムのさらにアップデートが行われ、ユーザーの為に良質なコンテンツを発信しているサイトだけが上位に表示されるようになるでしょう。
これからWebデザイナーになる場合、必ず制作現場ではSEOの知識が求められます。SEOの知識をこの機会にしっかりと身につけていただき、今後のWebデザイナー生活に役立てていただければ幸いです。
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